ピルスナーの特徴は、淡色のゴールドに白い泡、そして強い苦みと麦芽の風味、爽快な喉越し。一説にはチェコのピルゼン(ドイツ語読み)地方の伝統的ビールで、この地から生まれた銘柄のピルスナーウルケルがきっかけとなり世界中にピルスナースタイルが爆発的に広まっていったとされています。
日本の大手有名銘柄のビールはほぼすべてピルスナーと呼ばれるもので、実際現在においても圧倒的シェアを誇ります。ちなみに大手ビール会社の各銘柄にはそれぞれ味わいの違いがありますが、クラフトビールでもピルスナーは醸造所ごとにかなり大きな違いがあり、ビール文化の豊かさを感じさせてくれます。
ピルスナーとラガーの違い
ピルスナーとラガーの違いをよく聞かれれることがありますが、ピルスナーというビールスタイルはラガービール(上面発酵)の中の一つです。つまりラガーの中のピルスナーというビールスタイルなんですね。
ピルスナーおすすめ5選
個人的に是非飲んでもらいたい!というピルスナーを厳選しました。
ピルスナーウルケル
日本だけでなく世界中にピルスナーを広めることになった元祖の味わい。華やかで苦みの強いホップの存在感、そして麦芽の風味もなかなか強く、まろやかな甘味をほのかに感じることもできます。
日本の大手のものよりボディ感があるのでまずはピルスナーとはどのようなものか、ということを知るにはおすすめの銘柄です。ちなみにピルスナーを細かく分けるとジャーマンピルスナーとボヘミアンピルスナーに分けられ、本銘柄は後者となります。

ビットブルガー プレミアム ピルス
ビール大国ドイツのピルスナースタイルの中でもごく初期に登場、ピルスナーという名前が付いたという意味では最初の銘柄になるのがこのビールです。フルーティーなホップのアロマ、そして麦芽の旨みとコクが強く、キレのあるフィニッシュもあり世界中にファンが存在しています。
ザ・デイ TGピルスナー
「ベアレン ザ・デイ TGピルスナー」は、岩手県盛岡市のベアレン醸造所が製造するクラフトビールです。2024年4月に定番缶ビールのリニューアルとして登場し、伝統的なピルスナースタイルをベースにしながらも、より親しみやすい味わいを追求しています。伝統的な味わいと現代的な飲みやすさを兼ね備えた一品として、多くのビール愛好家から支持を集めています

飛騨高山麦酒 ピルセナー
麦芽100%を謳うビールはさほど珍しくありませんが、北アルプスに育まれた清涼な仕込み水、生きた酵母を閉じ込めて瓶詰めしたのが本銘柄で、ドライでホップの香りと苦み、そして深いコクも楽しめます。

箕面ビール ピルスナー
箕面ビールのピルスナーは、華やかな香りと上品な苦味を感じられるのが特徴です。麦芽の甘みとのバランスも良く、爽快でキレのある飲み口に仕上がっています。濁りのないクリアな黄金色で、見た目にも美しく、ビールらしいビールを求める人にぴったり。
ピルスナーに合う料理
ピルスナーは爽快でキレのある喉越しが特徴なので、それまで食べていた物の味を口内からリフレッシュしてくれるのが魅力です。
またこのビールスタイルは日本人にとっても一番なじみ深いものですから、肉料理に炒め物、その他濃い味付けのものは基本的に何でも合うことはご存じのはず。
少し本格的に考えるなら、ドイツのピルスナーにはシュニッツェル(下記画像参照)やカレーソーセージ、またチキンやポーク、白身魚などがおすすめですし、アメリカのピルスナーにはハンバーガーにジャークチキン、バッファローウィングやフライドポテトなどがハマります。

もちろん、エスニック料理とドライなビールはしっかりマッチングしますし、ピルスナーは合わせ方にあまり困らない優等生的な存在です。炒め物、濃い味付けの料理にはピルスナーが間違いなし!