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ノンアルコールビール比較ランキング

ノンアルコールビール比較

近年のノンアルコールビール事情

近年多くのスーパーや酒屋さんにノンアルコールビールコーナーが設置されるようになってきました。

道路交通法の改正による飲酒運転の厳罰化、また特に若い世代のアルコール離れなどもあり、比較的低アルコールのビール飲料にもこのような製品が出てきたわけですが、生粋のビール好きにはとても代用品にはならないと思われたごく初期の不味なものと違い、最近はけっこういけるかも…というような美味しい銘柄も登場しているようです。

また安価に設定しても利益率が悪くないノンアルコールビールは各社も力を入れているようで、アルコールだけでなく糖質やプリン体もほぼフリー、といった健康面にも配慮した銘柄まで登場するようになっています。

 

そこで今回は国内各社のメイン商品と比較的入手しやすい海外の複数銘柄を実際に飲んでみて、その味わいや特徴をレビューしてみようと思います。

 

日本4大メーカーのノンアルコールビール

 

サントリー オールフリー

サントリー オールフリー

アルコールだけでなく糖質やプリン体といったものまでほぼゼロに近づけたヘルシーな銘柄。

 

香りは甘く麦らしさもあるのですが少し香料が強いのでは…、といった印象も。

 

味わいは水っぽく非常にライトボディ。しかし苦みは後半にグッと確認できるので冷やして喉ごしを楽しむような飲み方、ドライブで向かった外出先で料理と合わせたりするのが良いと思います。

 

 

サッポロビール プレミアムアルコールフリー

プレミアムアルコールフリー

コクやまろやかさを引き出すデコクション製法を経た本格的な銘柄。

粉っぽい香りがして飲む前からビール以外のもの、という感想を持ってしまいます。

 

ホップのアロマはあまり感じず味わいはエグみと酸味と甘みが合わさったような複雑なものとなっています(しかし薄味)。

これはビールの代用品とは言えないかもしれません。

 

サッポロのフラッグシップである黒ラベルはこちらとは似ても似つかない麦の旨みと甘味を感じる素晴らしい銘柄ですが、もしかしたらメーカーとしても別物を開発したつもりなのかも。まあ代表銘柄に近い味わいでなければならない決まりはありませんからね。

 

 

キリンビール 零ICHI

キリンビール 零ICHI

一番搾り麦汁で仕上げたノンアルコールビール。

香りはキリンラガーに近く麦、少し鉄臭い香り(これが好きな人もいます)。

 

味わいはやはりノンアルコールビールらしくライトで、しかしキリンのビールにテイストは近くこれはキリン好きの方なら気に入ると思います。

 

アサヒビール ドライゼロ

アサヒビール ドライゼロ

同社のフラッグシップであるアサヒスーパードライに限りなく近づけた味。麦の香り、そして鉄分のような香りがしますが、こちらはスーパードライにも確認できる要素。

そして味わいはまさにドライで、また水っぽさが全面に感じるようなことはなくスッキリできる喉ごしはコンセプト通りスーパードライにかなり忠実。

これはなかなか完成度の高い銘柄です。アサヒ好きはぜひ試して欲しいです。

 

海外のノンアルコールビール

 

カイザードーム社 プロステル クラシック

プロステル クラシック

ドイツの老舗メーカーによる麦芽、ホップのみで仕上げた銘柄

なぜかシソのような酸味のある香りがします。味わいは薄く炭酸も苦みも弱め。
ただしこのライトな質感はビール嫌いの人には意外と受けるかも、と感じさせます。

 

 

メーカー不明 ワイルドウエスト ローアルコホリックモルト

ワイルドウエスト ローアルコホリックモルト

輸入酒屋店にて発見したメーカー不明、アメリカ産の銘柄。

アルコール度数は0.7%ということもあり本格的な味わいかと思いきや、サツマイモのような甘い香り、そして水っぽい味わい。

しかし不快感はなく冷やせばゴクゴク飲めるライト感が特徴です。苦みも少なく後味はスッキリします。

 

 

株式会社パナバック ヴェリスタブロイ

ヴェリスタブロイ

老舗ドイツメーカーと共同開発した銘柄。

ほのかにサツマイモのような香りがあり、口に含んでみるとモルトの風味からすぐに主張ある苦みに変化。

後味に何か違和感が残るようなこともなくバランスの良い味わいの銘柄と言えるでしょう。

 

また各サイトのレビューでも高い評価を得ているのですが、もちろんそれはノンアルコールビールとしてであり、ボディ感は通常ビールと比べるとやはりあっさりライトになっています。

 

 

日本と海外のノンアルコールビールの違いについて

今回試飲した銘柄以外にも国内、海外には様々なノンアルコールビール銘柄が存在しています。

傾向として日本のものは副原料を豊富に使う、海外では通常のビールと同様な製法の後にアルコールを除去する、といった特徴も伺えます。

 

酒税法や元々あった文化の違い、飲酒運転の罰則の厳罰化。

そういったものが複雑に絡み合って日本では完全にアルコール度数0%が主流ですし、海外では度数0.5〜0.9%あたりのローアルコールビールとカテゴライズされる銘柄も豊富に存在しています。

 

日本製品がまずくて海外製品がおいしい、といった意見も聞きますが、やはり国というよりも個人の好みで千差万別としか言えないことは今回の試飲でも確認できました。

 

筆者の個人的意見ですが、はっきりいって美味しいとは思えないアサヒスーパードライ。

しかしドライゼロのその味わいの再現性に関しては非常に高い技術力を感じさせますし、また非常に多くのサイトで高評価のヴェリスタブロイは気の抜けた薄味ビール、といった印象を強く感じました。

いろいろと試して自分の好きなものを見つける。それしかないのだと思います。

 

ノンアルコールビールは安価なものも多いですので、気軽にトライできるのがメリットですしね。

 

ノンアルコールビールランキング

著者の個人的感想でランキングにするとこんな感じになりました。

 

1位  キリンビール 零ICHI

 

2位  ヴェリスタブロイ

 

3位  アサヒビール ドライゼロ

 

4位  サントリー オールフリー

 

5位  サッポロビール プレミアムアルコールフリー

 

6位  カイザードーム社 プロステル クラシック

 

 

→  ノンアルコールビール一覧はこちら

 

 

ノンアルコールビールの健康面について

最近は糖質やプリン体がカットされたノンアルコールビールの銘柄が多数登場しています。

プリン体はビール飲みの宿命、痛風の原因とされる成分ですので無いに越したことはありませんが、実は通常のビールにはそこまで気にするほどプリン体の含有量が多いわけではなく、ビール以上にプリン体や糖質の含有量の多い食品を過剰に摂ることが真の原因と言えるのです。

いくらプリン体や糖質がカットされたノンアルコールビールを飲んでいても食事摂取量が過多であれば本末転倒となってしまいます。

 

ですから、ビールだけで健康をフォローせずにトータルで規則正しい食生活を目指すことをおすすめします。

 

ノンアルコールビールと妊婦さん

お酒が好きな女性には少し気の毒だと思いますが、妊娠中はアルコール摂取を控えることが基本となっています。

ですので妊娠中の方はアルコール度数が0.5%等のローアルコールビールではなく、完全ゼロの製品を飲むようにしましょう。

ただし各ビールメーカーでも「妊婦さんにもおすすめ!!」といったキャッチコピーを見かけることはありませんし、我慢できる人はわざわざ飲まなくてもいいかもしれませんね。

添加物が入っていることは間違いありませんし。

 

どうしてもというのであれば、無添加で麦芽とホップのみで作られたヴェリスタブロイがおすすめです。