多くのクラフトビールは、フルーティな香りや柑橘系の苦味など豊かなフレーバーを表現するためにホップが投入されます。
ホップの品種によって香りの特徴もあるのでホップの種類も覚えておくとクラフトビールをさらに楽しめます。
ホップの投入タイミング
麦汁煮沸スタート時
麦汁をこれから煮沸するよ〜という最初のタイミングでホップを投入して煮沸によって苦味を引き出す手法がケトルホッピング。苦味を引き出すためのホップをビタリングホップと呼びます。
麦汁煮沸終了時
ホップに熱を加えると香りが飛んでしまうのでビールに香りを付けるためには煮沸している最後あたりでホップを投入します。この手法がレイトホッピング。このタイミングが味の決め手といえます。このタイミングで入れるホップをアロマホップと呼びます。
ドライホッピング
麦汁煮沸が終わると冷却、酵母を投入。主発酵を終えたビールは熟成に入りますが主発酵が終わったタイミングでホップをまるごと漬け込む手法がドライホッピング。熱を加えないことでホップ本来の香りをビールに付けることが出来ます。
熱を加えないので微生物混入の危険性もあり技術的に難しい製法です。
ディップホップ製法
キリンが生み出した製法で、発酵中に一手間かけたホップを投入。通常ホップの量を多くすると苦味が強くなってしまいますが、ディップホップ製法では、苦味が少なく香り豊かなビールが出来上がります。グランドキリンシリーズでディップホップ製法は使われています。
アメリカンホップの代表格 5種
カスケード
もっとも有名なアメリカ産ホップ。
用途
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アロマ
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苦味
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フレバー
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グレープフルーツ・シトラス・スパイシー | ||
使用されるスタイル
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USスタイルエール、IPA、バーレイワイン、ポーター、ウィットビア |
シトラ
ガツンと強烈な柑橘系の香りをもたらす。
用途
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ビタリング/アロマ
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苦味
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フレバー
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グレープフルーツ・パッションフルーツ | ||
使用されるスタイル
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USスタイルペールエール、IPA |
シムコ
パッションフルーツやパイナップル、ベリーのユニークなフレバー。
用途
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ビタリング/アロマ
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苦味
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フレバー
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パッションフルーツ、パイナップル、ベリー | ||
使用されるスタイル
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USスタイルエール、ペールエール、IPA |
シムコを使ったおすすめクラフトビール
アマリロ
オレンジのような柑橘フレバーでフローラルな雰囲気も。
用途
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ビタリング/アロマ
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苦味
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フレバー
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オレンジ・シトラス・フローラル | ||
使用されるスタイル
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ペールエール、IPA、ポーター |
アマリロを使ったおすすめクラフトビール
センテニアル
強烈な苦味でスーパーカスケードとも呼ばれるホップでアメリカンIPAによく使われます。
用途
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ビタリング/アロマ
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苦味
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フレバー
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シトラス・フローラル・グレープフルーツ | ||
使用されるスタイル
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ペールエール、IPA、ポーター |
センテニアルを使ったおすすめクラフトビール
アメリカンホップが楽める逸品はコレ!
新鮮なホップをまるごと使用するアメリカのカルデラブリューイングカンパニーの代表作「カルデラIPA」
シムコ、センテニアル、アマリロの3種類のホップを使ったIPAです。
ヨーロッパのホップ
ザーツ
チェコの伝統的なホップでハーブや土の雰囲気。ピルスナーに使われる品種でマイルドな苦味と爽やかな香り。。
用途
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アロマ
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苦味
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フレバー
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シトラス・フローラル・グレープフルーツ | ||
使用されるスタイル
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ピルスナー |
ザーツを使ったおすすめクラフトビール
ファグル
イギリス産のホップ。ビターテイストに。爽やかな香り、土の雰囲気も。
用途
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アロマ
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苦味
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フレバー
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ミント・フローラル・土 | ||
使用されるスタイル
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イングリッシュエール、ビター、ベルジャンエール、ESB |
ファッグルを使ったおすすめクラフトビール
チャレンジャー
イギリス産のホップ。マイルドな苦味と香り。
用途
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アロマ
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苦味
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フレバー
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杉・緑茶・スパイシー | ||
使用されるスタイル
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ブリティッシュエール、ラガー |
チャレンジャーを使ったおすすめクラフトビール